個人自己破産 前年比で6.4%増加〜銀行カードローンが影響か

個人自己破産 前年比で6.4%増加〜銀行カードローンが影響?

 

個人自己破産 前年比で6.4%増加〜銀行カードローンが影響?

 

〜2018.2

 

最高裁判所が2017年の個人による自己破産申立件数を公表したようですが、その件数は大幅に増加しているようですね。

 

その件数は速報値ですが、年間で6万8791件とのことです。
この件数は、前年比(2016年との比較)で6.4%増と大幅に増加しています。
しかも、2年連続で件数は増加しており、その伸び率も2016年の1.2%増から大幅に拡大しているようです。

 

個人の自己破産件数は2003年の約24万件をピークに減少し続けていましたが、ここ数年上昇に転じ、その増加傾向も鮮明になっています。

 

 

そうしたことの原因は何でしょうか。

 

その原因の一つに、ここ数年で貸し出しが急増している銀行カードローンの影響もあると見られています。

 

以前の自己破産件数の減少の背景には消費者金融への規制強化の影響が大きくありました。
当時、多重債務が社会問題となる中で2006年に改正貸金業法が成立し、2010年に完全施行されました。
その法改正の中において、利息制限法の上限(20%)を超える「グレーゾーン金利」が撤廃され、年収の3分の1超の貸し出しが禁止されるという規制強化がされました。

 

そうした中、銀行カードローンは消費者金融と同じ業態なのにも関わらず規制対象外とされたため、銀行カードローンの貸出残高は急増しました。
2013年春からの4年間で銀行カードローンの貸出残高は1.6倍に膨らみ、消費者金融の残高を抜きました。

 

日銀の統計では、2017年末の銀行カードローンの貸出残高は前年比5.7%増の5兆7460億円。
年収を上回るお金を貸すケースもあり、自己破産が増える原因となっていると指摘されています。

 

そうした批判を受け、全国銀行協会は昨春に、過剰融資の防止策を講じるように各銀行に求めました。
そして昨秋には金融庁が大手行などに、カードローン業務に関する検査を行いました。

 

多くの銀行は貸出額を年収の2分の1以下に抑え、CMは自主規制をし始めています。

 

 

銀行カードローンというと、消費者金融と比較して借り入れに対する後ろめたさが少なくなるように感じます。
またカードローンなので、銀行の審査を通過してしまえば、その後の借り入れも簡単にできます。
その審査自体もPCや携帯などからのWEBで完結しでしまうことも多く、WEBなら24時間いつでも申し込みができて、最短では翌日に借り入れができてしまうなど、利便性にも優れています
また借り入れの限度額も800万円や1000万円など非常に高く、個人でも大きな額の借り入れができてしまうようですね。

 

しかし、当たり前の話ですが、銀行カードローンといえども借金には変わりありません
しかも金利も安くなく、年金利1%台のものもありますが、10%を超える高金利のものもあります

 

10%を超える年金利の借入金の完全返済は容易ではありません。
返済しても返済しても金利にその多くの返済額が充当され、なかなか元金は減りません。
最初は少額からの借り入れで始めても、その借入残高があっという間に膨らんでしまうケースも少なくありません。

 

借り入れの際にはしっかりとした返済計画を立てて、必ず完済をしてください。

 

そもそも、銀行カードローンといえども、安易には利用しないでくださいね。

 

 

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